ところでこのイスラム金融だが、イスラムの教典「コーラン」で利息をとることを禁じている。また賭博やポルノなどイスラム法(シャリア)に反する事業との取引も禁じられている。もちろん健全な投資や商品の売買で利益を上げるのであれば、むしろ奨励されている。つまり投資から得られる配当などは問題ない。そこで金利という概念を用いない取引方法が工夫されている。
例えばイスラム債「スクーク」というのがある。発行会社の一部資産の所有権を分離し、債権の買手はリース料の支払いで金利に相当するものを受け取ることにする。このイスラム金融に基づく債券スクーク、発行残高は来年末には約1500億ドルに達すると予測されている。
イスラム金融、すなわちイスラム教典に基づいた資金調達手段。オイルマネーで潤うGCC諸国だけで、イスラム債のシェアは50%を超えた。最近サブプライム問題で巨額の損失を出した欧米金融機関に、GCCのSWFは相次いで資本増強のための資金を供給している。イスラム金融は、世界の金融市場において無視できない存在になってきた。わが国では従来あまり馴染みのなかったイスラム金融、各企業などはそろそろ勉強しなければならない時期なのかもしれない。
(連携サイト「日本シンクタンク・アカデミー」)
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