2007年10月06日

貿易立国から投資立国への道も色々?

 日本の経済成長を牽引してきたのはいつの時代も輸出産業であった。外需に引っ張られる形で内需も拡大、貿易収支は変動はあるものの、ほぼ一貫して黒字。その意味では明らかに日本は貿易立国といえる。そして経常収支も黒字を続けている。しかし経常収支の中身をよくみると、貿易黒字が時代によって変動しているのに対して、所得収支が着実に増加してきている。
 19世紀後半から20世紀初めにかけての英国、経済が成熟化し国内での投資機会が減少していた。そこで北米など当時の新興国への投資を積極的に進め、投資収益を獲得した。結果貿易収支は赤字基調で推移したにもかかわらず、所得収支がそれをはるかに上回る黒字のため、経常収支はほぼ一貫して黒字を確保していた。
 ひるがえって現在の日本、少子高齢化で経済も成熟化、所得収支の黒字も着実に増え、今では貿易収支の黒字をはるかに上回る。それだけをみると当時の英国に似ている気もする。日本も投資立国の道を歩むのか。
 ただ当時の英国と異なる点もある。それは当時の英国が貿易赤字に転落していたのに対し、日本は今でも貿易黒字である。ものづくり優良企業と呼ばれる製造業が健闘しているからかもしれない。今後日本も貿易赤字国に転落し、海外への投資で稼ぐいわゆる利子国家になっていくのか。それとも貿易黒字を続けていけるのか。その鍵を握るのは、グローバル競争がますます激化する中、日本の産業が国際競争力を確保していけるかどうかにかかっているといえる。

(連携サイト「日本シンクタンク・アカデミー」)
 http://www.npo-jtta.jp/

 
posted by 岡本憲之 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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