2007年06月18日

世界経済の拡大で資源争奪戦が始まった

 世界経済が順調に拡大している。先進国ばかりではない。それ以上に新興国の経済成長が著しい。BRICsを始め、NEXT11、VISTA、CLVなど投資先には事欠かない。そこで気になるのが資源の確保だ。
 最近の石油価格は、最高値の時から調整はしているが、中長期的に上昇基調に変わりはない。石油価格の上昇は産油国に富をもたらした。世界的な金余りの中、オイルマネーは投資に向かう。それが世界の金融・資本市場にインパクトを与えている。
 地球温暖化問題からバイオ燃料に関心が向かう。穀物などの争奪戦も始まっている。トウモロコシの価格急騰は食糧問題を引き起こしかねない。いまだ世界の多くの国民が飢えに苦しんでいる時にだ。最近では、レアメタルに関心が集まっている。電話や鉄などの生産に欠かせない貴重資源だ。北朝鮮など少数の国への資源の偏在は、国際関係にも影響を及ぼす。
 新興国の発展は望ましい。しかし資源の争奪戦は世界に新たな緊張関係をもたらす。そのため、資源外交の重要性が高まっている。産油国だけではない。ロシアは資源を外交の武器にしている。今後はレアメタルやその他の資源でも、それらを外交の武器にする国が出てくるであろう。資源を持つ富める新興国が現れる一方、資源を持たない貧しい国に世界が二分されるかもしれない。
 一見世界経済が安定的に拡大しているようにみえる現在、水面下では既に資源の争奪戦が始まっている。経済成長が逆に国際関係の不安定化につながってはならない。そのためにも資源をめぐる平和的な外交の重要性を関係国が認識し、問題を解決していく必要がある。資源を持たない日本の外交努力が、他のどの国にも増して重要となってくる。
(連携サイト「日本シンクタンク・アカデミー」)
 http://www.npo-jtta.jp/
posted by 岡本憲之 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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