2013年09月03日

内戦に軍事介入する難しさ

 米国によるシリア攻撃は始まるのか。鍵を握るのは議会の意向と言われている。
 ところで米国は、過去にいくつもの内戦に介入してきた。その多くが成功とは言えなかった。それほど内戦に軍事介入するのは難しいということではないか。
 まず内戦の場合、どちらに正義があるのか立場によって見方が異なる。さらに敵と敵でない人々が一国の中に混在し、敵軍だけを攻撃することが難しい場合も多い。敵軍だと思って攻撃したら、罪のない人々を殺傷したなどと言われるケースも珍しくない。つまり内戦問題は、基本的には当該国自身に解決をゆだねるのが基本ではないか。他国が軍事力を用いて介入するのは望ましくない。
 ただし今回のように、人道的見地という大義名分をどう考えるか難しいところである。シリアで化学兵器が用いられたことが、オバマ政権にとっての介入の理由となっている。しかしシリア政府軍を攻撃しても、化学兵器が用いられなくなる保証はない。
 かくしてオバマ政権はジレンマに陥ってしまった感がある。内戦には介入しないことを原則としながらも、人道的問題には介入するという原則のどちらを優先したらよいのかというジレンマである。現実問題として、内戦には干渉せず人道的問題だけを解決することなど至難の業である。このジレンマをどう解決していくのか、まさにオバマ政権にとって正念場となってきた。

日本シンクタンク・アカデミー
http://www.npo-jtta.jp/


posted by 岡本憲之 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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