ポイントの1つは、2%の物価安定目標の達成時期である。明確に断言したかどうかはわからないが、概ね2年をめどに達成する意欲を示したようである。
また物価目標を達成する手段であるが、今の日銀がやっていない方法はまだ色々ある。例えば、より期間の長い国債の購入などである。
その他にも市場の期待に働きかけることの重要性などを述べたようで、本ブログとしては黒田氏の所信を歓迎したい。ドイツなど一部タカ派を除けば、今や世界の先進国における中央銀行の潮流は金融緩和である。そんな中、デフレであるにもかかわらず実質的にタカ派のスタンスをとり続けてきた日銀、ようやくその姿勢を転換する時期がやってきたと考えたいものである。
日本シンクタンク・アカデミー
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