17日の選挙結果次第では、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びてくる。仮にギリシャがユーロ圏を離脱しても、その影響を最小限に抑えるのが狙いとする見方である。つまりギリシャが離脱してもしなくても、どちらに転んでもその影響をスペインの水際で食い止めようとする意図が透けて見えるような気がする。ひょっとするとEUは、すでにギリシャの離脱を前提とした危機対応に体制をシフトしたのかもしれない。
いずれにしてもギリシャがユーロ圏に留まる場合と離脱する場合、どちらの方がEUにとって傷を浅くすることができるのか。そんな計算が働いていることだけは間違いなかろう。
日本シンクタンク・アカデミー
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