2010年09月07日

お金が足りない時代の中央と地方

 民主党代表選の論点の1つに、地方に配るお金の問題がある。補助金か一括交付金かという選択である。小沢前幹事長は、国が使い道まで細かく決める補助金では地域主権にはならない。地域が自由に使い道を決められる一括交付金でなければならないと主張する。
 お金も権限も地方に移るこの一括交付金に対する中央省庁の抵抗は強い。お金の使い道に関しては、中央の意向どころか各省庁の意向でさえ無視するのは難しい。つまり縦割り化したひも付きのお金を、省庁という縦の壁を取っ払った上に、さらにひもまで切るのは容易ではないということである。
 小沢前幹事長の主張は、「縦割りひも付き」でない一括交付金によって、無駄が削減され財源も出てくるというもの。この主張に対しては、地方向けの補助金は約4分の3が社会保障関係費であり、財源はそんなに出てこないといった反論もある。この反論には一理あるような気もする。そこで無駄をどの程度省けるかの検証はさておき、ここはお金の使い道を決める権限を地方に移すかどうかの議論に集中してはどうか。
 お金の使い道に関して、国が決めるべきか地域が決めるべきかの論争では、地域経済の発展などのためにどちらがより効率的で効果があるかといった視点が重要となる。しかし実際にはそういった本来の議論の前に、中央と地方を巻き込んだ権力闘争の感が強くなる。
 実は首相や国会議員には、この中央と地方の権力闘争を調整する役割があるのではないか。もちろん中央省庁の言いなりにはならない。かといって地方がすべてよいということでもない。どちらが決めるのが本当に今の日本にとって望ましいのか。地域を本当によくする地域主権とは何か。それらを明らかにするために、お金の使い道ごとにきめの細かい議論がなされることを期待したい。

日本シンクタンク・アカデミー
http://www.npo-jtta.jp/

 
 
 
posted by 岡本憲之 at 09:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

役立つブログまとめ(ブログ意見集): 地方が自由に使える一括交付金 by Good↑or Bad↓
Excerpt: 「地方が自由に使える一括交付金」に関するブロガーの意見で、みんなの参考になりそうなブログ記事を集めています。自薦による投稿も受け付けているので、オリジナルな意見のブログ記事があったら、どしどし投稿して..
Weblog: 役立つブログまとめ(ブログ意見集)(投稿募集中)by Good↑or Bad↓
Tracked: 2010-09-14 08:02