このアップティックルール、もともと1929年の株価暴落後に導入されたもので、2007年にその役割を終えたとの理由で廃止されている。その効果を疑問視する向きもある。もっとも2008年の市場混乱時には、一時的に空売り規制が導入されてはいたが、本格的にアップティックルールを復活させようとする動きになるのだろうか。
もう1つ、時価会計ルールの修正に関する議論も行われているようだ。流動性が非常に低く、極めて低価格の取引が行われている証券化商品市場などの混乱が、金融システムや景気の変動を増幅させるとの考えにもとづく議論だ。
自由市場を標榜する共和党などの反対で、空売り規制や時価会計修正の行方が今後どうなるかはまだわからない。ただ、米国においていよいよ金融規制の本格的な見直し議論が始まったことだけは確かなようだ。
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