2008年12月02日

米景気後退の程度をあらわす経済指標

 昨日全米経済研究所(NBER)は、米景気後退(リセッション)を公式に宣言したが、市場はとっくにそのことを織り込んでいる。市場の関心はすでに、景気後退がどれくらい長く、また深いものになるかに移っている。
 そんな中、昨日市場の注目を集めた経済指標が、11月の全米供給管理協会(ISM)製造業景況指数だ。発表された数値は36.2と、1982年5月以来の低水準となった。このISM指標の数値だが、50を上回ると経済拡大、下回ると経済縮小をあらわすといわれる。
 一般に、2四半期連続でGDPがマイナスになると、リセッションと定義している。経済がリセッションに陥ったときの過去のデータをみると、ISM指標は概ね30〜40の間の数値となっている。そしてリセッションの期間が長いときには、30に近づいてゆく。短いときには40から大きくは下がらない。
 そんな過去の経験則から判断すると、今回の36.2は、ちょうど中間的な数値だ。今後この数値がさらに下がって30に近づいてゆくようだと、リセッションはかなり長くて深いものとなろう。逆に次回の発表で数値が改善するようだと、今回のリセッションも底がみえてきたといえよう。
 株や為替が相変わらず不安定な動きを続けているのは、世界的に実施されつつある景気対策の効果やリセッションの程度を、市場がいまだに見極められずにいるからではないだろうか。

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posted by 岡本憲之 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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